七月二十四日(日)
とりあえず体調はだいぶ良くなった。が、どの道もう何泊かアテネに宿をとっていることだし、とりあえずのんびり過ごすことに。早く次の街に行きたい気持ちもあるけどこうなったら焦ってもしょうがない。
「最近体調が悪くて自動節約モードになってたし、たまにはいいご飯でも食べよう」という話になり、近所の飲食店へ。
こういうザ・モーニングみたいな朝ご飯、ギリシャに来てからは初めて食べた。メニューの内容だけ見れば日本のカフェモーニングとそう変わらない気がするけど、ソーセージはでかいし目玉焼きはナチュラルにふたつ付いてくるしでやっぱりボリュームがすごい。何よりこの中にしれっとポテトフライが紛れ込んでるのが海外っぽくて良かった。あと、瓶でオレンジジュースが出てきてシンプルに嬉しい。
午前中のうちに宿に帰ってきてまた昼寝した。
夕飯も外で食べた。地元の人で賑わういいお店。
カルボナーラを頼んだら想像以上にチーズまみれでびっくりした。喜。グラタンの中みたいな味がしてめちゃ美味しい。チーズ狂いにやさしい国やな。
七月二十五日(月)
ホテルの近所を散歩。
△天井がかわいい
インド料理屋でバナナシェイクを頼んだらジョッキで出てきた。昨日遅い時間に夕飯を食べすぎたので朝はこれで充分。
猫。夕方頃、お店の外席でギロピタを食べていたらひょっこり現れた。ギリシャの猫はみんなスマート。野良だから?
二十時半。太陽まるい。
七月二十六日(火)
しばらく食っちゃ寝の生活が続いていてすっかり観光というモードではなくなっていたが、今日はちょっと美術館にでも行こうかという話になった。宿で簡単なサンドイッチを作って、腹ごしらえしてから外へ出る。地下鉄に乗るのも久しぶりだった。それだけでなんか楽しい。
と、ワクワクしながらお出かけしたのですが……。
休館日だった〜〜!!!
入り口のあたりから何組かUターンしてくるのが見えたので、まさかとは思ったけど……すれ違いざまに「closed!」と言われてがっかり。まあでもそういうこともある(そういうことしかない)。
仕方がないので目の前の山を見ながら作戦を練り直すことにした。
アクロポリスへ行くときに通ったプラカというエリアが気になったので、散歩しつつ観光客向けのお店を見て回ることに。ずっと動いていなかったので体力に不安があったけど、いざ行ってみると意外と歩ける&思ったほど疲れないので安心した。
適当なカフェでお茶をしつつ、今度は宿がある方に向かって歩き始める。数日前からずっと行きたかったお店があるので、途中そこに寄ろうか〜という話になった。
△アテネ/Little KooK
それがここです!!!わお!かわいい〜!!この前偶然通りがかって以来ず〜っと行ってみたかったのだ♡。
絶対高いし貧乏旅行にはそぐわない……とは思ったけど、夫が「これは行くべき」「こんなところ他にないよ」と言ってくれたので無事行けることに。嬉しい!優しい!
アリスの靴をモチーフにしたスイーツ。かっわいい〜♡♡♡!!×無量大数
食べるのがもったいなくて出てきて数分は手をつけられなかった。お味は「こういう色のお菓子」って感じ♡!(?)。靴にトッピングされたピンク色の薔薇がシャリシャリしててラメ食べてるみたいに美味しかった。たぶんいちご風味。靴自体はチョコレート。そしてその横のカップの中身はなんと生クリーム・オン・アイスでした。すっごい悪いこと考えるな〜。冷静に考えると血糖値の上昇が怖い。練乳を直飲みしたことがあるこの私ですら……。
身体のどこかがピコピコ光って警告を発しているように感じたので、後半はできるだけゆっくり食べた。
何はともあれすごく久しぶりにkawaii〜♡世界を堪能できて大満足です。夫に感謝!
七月二十七日(水)
いよいよアテネで丸一日過ごすのも今日で最後になった。宿で朝ご飯を食べて、お昼寝もしてから昨日行けなかった美術館にリベンジ。
△アテネ/NATIONAL GALLERY ALEXANDROS SOUTZOS MUSEUM
今日はやってた!
ここではギリシャの一四世紀から二〇世紀までの絵画を年代順に見ることができる。
△Boy Smoking(1894)
△The Fortune teller(1885)
△Ships(1956)
△?/詳細失念。スイカ売り?
特に好きだった絵たち。
ニコラオス・ギジスという画家の妖精画。夫はこの人の絵がいちばん好きだといっていた。私もお気に入り。
見たことがなかったタイプの宗教画。
アダムとイブ。かわいい。
こんな感じでザッと見て二時間ぐらいかかった。私たちが行ったのは常設展のみだったけど、それでも充分なボリューム。海外に来たら美術館や博物館にたくさん行って、そこでしか見ることができない絵画や芸術作品を山ほど見るぞ!と意気込んでいたのでさっそく望みが叶えられてよかった。
鑑賞後、夫に「この近くにシアトルで一番有名なカフェがあるんだけど、休憩がてら行ってみない?」と誘われて着いていくことに。スターバックスでした。