イスタンブール 猫パラダイス

八月十日(水)

  明日でイスタンブールを去ることになっているので、今日のうちに主要な名所を巡っておこうという話になった。

 

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アヤソフィア大聖堂


 一発目、アヤソフィアへ。昨日も遠くから姿は見えたが中に入るのは初めてだ。夫は以前もイスタンブールに来たことがあるのでこれが二回目だそう。

 現在トルコリラが暴落している影響でイスタンブールの観光客が激増しているらしく、ものすごい行列だった。ただ、中でできることといえば礼拝ぐらいなので見た目ほどは時間がかからず入ることができた。

 

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 中に入ってみるとこんな感じ。圧倒されるスケール感。ただ、イスラムでは偶像崇拝が禁止されているため、正教会などの教会に比べると意外にシンプルなかんじも受けた。

 

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△布で隠されているキリスト教絵画

 

 アヤソフィアはもともとキリスト教の大聖堂として使われていた建物だったが、オスマン帝国時代にはモスクに改修されたり、そっから五百年経って今度は「これはキリストの建物でもイスラムの建物でもなく"博物館"ですよ」ということになったり……様々な歴史を経て最近再びモスクとして使うことになったらしい。


 そういう経緯があって今こういう感じになっている。

 

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トプカプ宮殿/第一の門


 そのまま十分ほど歩いてトプカプ宮殿の方へ。こちらはオスマントルコ時代の王家の家。第一の門を抜けると前庭的な場所(第一庭園)に出る。当時も現在もここまでは誰でも行き来ができるようになっており、本来の宮殿域はさらにこの奥。よってここでチケットを買う。

 

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 無料で音声案内を貸してくれるらしいので借りてみた。が、結構並んだわりにあんまり対応の番号が書いておらずそこまで使い物にはならなかった。

 

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トプカプ宮殿/第二の門

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△第二庭園


 庭園を囲むように厨房や議会室が建てられている。

 

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トプカプ宮殿/第三の門


 ここから先がいよいよスルタン(オスマン帝国の皇帝)の生活圏だ。門に施されている装飾も一気に「宮殿」感が強くなった。

 

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△謁見の間(入り口)

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△謁見の間(内部)


 第三の門を通り抜けてすぐに謁見の間がある。外交のために使われていた場所だそう。

 

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△プール

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△一番奥の庭園


 さらにそこも過ぎるといくつかの東屋があり、内部も一応ざっと見たのだが疲れていたのもあってあまり何書けるような記憶がない。

 

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△スルタンの椅子

 

 痛そうだなと思った。

 

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 こちらはふかふか。

 

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 奥の庭園から金閣湾を見下ろすことができる。権力を感じる画角だ。きれいだった。

 

 が、並ぶポイントが①第一の門②チケット売り場③音声案内の受け渡し所④第二の門⑤第三の門⑥宝物館(ここはスキップした)と六つもあったのは正直つらかった。いまは特に観光客が増えている時期なんだしもっと朝早くに行くべきでした。

 


 宮殿を出た後は地下鉄に乗って、どうしても行きたかったある場所へ。

 

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△Fenerbahçe Parkı(フェナルバーチェ公園)


 それがここ!!

 ガラタ橋を渡った向こう側、アジアサイドの隅っこにある一見なんの変哲もない公園ですが……。

 

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 猫。

 

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 猫、猫。

 

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 猫パラダイス!

 

 イスタンブールについてネットで調べていた時に、たまたま「保護猫がたくさんいる公園」があると知ってずっと気になっていたのだ。めちゃくちゃマイナーなスポット(現地での知名度はわからないが、日本語でここを「保護猫公園」として紹介している人は一人しか見つからなかった)でほんとうに猫がいるかどうか疑わしかったが、来てよかった。

 

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 よっぽど可愛がられて育ったらしく、ここの猫は人間を見ても逃げるどころか甘えて擦り寄ってくる。

 

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 大量の餌とウォーターサーバー。他にもいたるところに餌が撒かれていて、ここにいる限り猫が飢えることはなさそうだ。

 

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 公園からの眺めも最高。別にどこから見ても同じ金閣湾なのだが、ここではよりゆっくりと時間が流れてくれるように感じた。

 

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 爪研ぎ中。

 

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 こんなところで昼寝してる子もいる。

 

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 ついてきちゃった!

 

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 仲良しお昼寝クラブ。


 みんな人懐っこくて本当に癒された。旅先にちゃおちゅーるを持っていかなくて後悔したのは初めてだ。交通の便がいいところにあるわけではないが、無理してでも足を伸ばしてよかった。

 

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 最後は宿の近くまで戻ってジョージア料理でシメた。