八月十八日(木)
今日はソフィアからバスで一時間ほど行った山奥でハイキングすることになった。三泊もソフィアに宿を取ったのに、結局中心部にある観光名所には全然行かなかったな。今日行くという選択肢もあったんだけど、なんとなく街よりも自然を楽しみたい気分で田舎のほうにやってきた。
降りるバス停を間違えてうっかりハイキングの目的地・ゼレズニッツァまで来てしまった。もう一度バスに乗ってひとつ前の村まで戻る。
ビストリツァに到着。何もないところだけど、青い空、錆びた鉄塔、遠くまで広がる緑の組み合わせが最高。私は田舎で生まれ育ったから、時々こういう風景が恋しくなる。
一〜二キロ程歩いてようやくハイキングコースの入り口に到着。途中謎の息切れを感じてどうなることかと思ったけど、たぶんお腹が空いてるだけだった。ポテトチップスを食べて回復。空きっ腹で山道を歩こうとしちゃいけたいね。
Google mapの情報では見晴らしがいいと書いてあったけどそうでもないな。
こんな感じの鬱蒼とした道がずっと続いている。全部で四キロぐらい。歩いているとけっこう地元の人とすれ違った。「ドブルデン(こんにちは)」と挨拶すると返してくれる。
ピクニックしてる人がけっこういて羨ましかった。こういうところでサンドイッチ食べたりコーラ飲んだりしたら気持ちがいいだろう。
いい感じの石の橋。
二時間ぐらい歩き続けてゴール。川の水が綺麗だった。遠足に来た小学生の集団や、水遊びする若い女の子たちでけっこう賑わっている。コーギー連れのお兄さんが話しかけてくれて、「日本人だよ」と言うと知ってる日本語をいくつか教えてくれた。
二回目のゼレズニッツァ。
バス停近くの売店でパンとファンタを買って食べた。地元のおじさんがコーヒーマシンにお金を入れたのに肝心のコーヒーが出てこなくて、いっしょに「困ったもんだね」と顔で会話したのが楽しかった。
猫。警戒してるのに傍にくる。私たちの座ってたベンチがお気に入りだったのかもしれない。
民族衣装を来たかわいいおばあちゃんたちの写真。
事前情報でゼレズニッツァの森の中にはフリーの温泉がある(らしい)と聞いていたので、向かってみることに。地図に従って二十分ほど歩くと確かにそれらしい場所に突き当たった。
が、いざ覗いてみるとボロボロの掘建小屋の中で地元のおじさんたちが何も身につけないまま湯につかってる……といった感じで想像していたのとはだいぶ様相が異なる。夫はともかく私がここに入るのはなあと思って仕方なく諦めた。しばらく見ていたら女の人も普通に入っていったけど(※水着着用)、さすがに体験としてストレンジすぎる。
引き返してる最中もパンツ一丁の親切そうなおじさんに「この近くにめちゃくちゃいい温泉があるんだよ〜」「ついてこない?」と誘われたが、それも「パンツ一丁だしな……」と思って断ってしまった。
ハイキングが終わった後で温泉に入ることががひとつの目標ではあったけど、入らなくても面白かったのでよかったと思う。
ソフィアに戻ってから夕食。イスタンブールの宿で知り合った人に教えてもらった日本食の店で味噌ラーメンを食べた。禁じ手ではという意見もあったのだが、そろそろ味噌・醤油への恋しさが限界だったので行ってよかったと思う。美味しかった〜。
△メニュー表/韓国料理と日本料理混合
△トトロの絵に被ってる"悪"
プルコギを頼んだひとが山盛りの白米をセットで出してもらっていて羨ましかった。