カミーノ 銀杏の葉っぱの絨毯

十月十一日(火)

 カミーノ巡礼十三日目。今日も歩くのは十五キロだけなので、のんびり八時スタート。私のお腹の調子があんまり良くなかったのもあり、荷造りが終わった後もしばらくの間はベッドの上で転がっていた。

 

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 この町からスタートする人は少なく、私たちの他に歩いているのは二人か三人ぐらいだった。賑やかなのもいいけど、コンディションが悪い日はこの静かさがありがたい。

 

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 朝の猫。猫用の入り口を通って家に帰っていく。

 

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 途中で黄色い矢印を見失い、道に迷ったかも……と思っていたら地面に発見。わかりにくい分岐路でこういうことをしてくれる人、優しいなあ。

 

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 十時。八キロぐらい歩いたところで朝ご飯を食べた。

 

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 スペインではホットチョコレートを注文すると「コラカオでもいい?」と言われてこの粉末状ココアとホットミルクを出されるとが多い。この前泊まったホステルでもキッチンに同じパッケージの大きいボトルが置いてあったし、スペインではメジャーな飲み物なのだろう。

 

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 三十分ぐらい休んでから再スタートした。お腹が満たされたおかげでさっきよりも元気だ。

 

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 今日は微妙に迷う道が多かった。川のすぐ傍をずっと歩いていく。

 

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 しばらくすると大きな公園に出た。地元の人たちがたくさん散歩している。平日のこの時間だからかおじいちゃんおばあちゃんが多かった。

 

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 かわいい電灯。

 

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 銀杏の葉っぱで出来た絨毯。

 

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 十一時半。あと三十分ぐらいで目的地・ブルゴスに着くようだが、今日泊まる予定のアルベルゲが十四時からしか開かないのでちょっとだけその辺に座って休んでいくことにした。

 

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 美味しそうな洋菓子屋さんを見かけてつい立ち寄る。三種類ぐらいのクッキーを買ってハッピーな気持ちになった。明日の朝ご飯かおやつにする。

 

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 気がついたらいつの間にか着いていた。久しぶりの大きな町だ。

 

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 お昼ご飯。タパスをつまみながらビールを飲んだ。昨日からあまりにご飯が美味しいので、もっと作り手にこの気持ちを伝えられるようになりたいと思い、ネットでちょっとスペイン語を勉強。「Se ve rico.(セ ヴェ リコ)」で「美味しそう」になるらしいので、次にどこかの店へ行くときは注文する前に言ってみようと思った。

※タパス…小皿料理のこと。スペインでは生ハムなどの軽食と共にお酒を飲む文化がある。

 

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 十四時。無事宿にチェックインできた。今日泊まるのは百五十人台もベッドがある大型のアルベルゲだ。このぐらいの規模のところは最初から「そのための施設」として設計されているため、たいてい設備がしっかりしていて良い。シャワーの数も多いし、コンセントもきちんと各ベッドごとにあった。部屋はドミトリーではあるものの、二段ベッドごとに壁やロッカーで区切りできていてちょっと個室っぽい作りになっている。今日は体調が悪くてあまり元気に人と関わる気分ではなかったので、たまたまこの宿に当たってラッキーだった。

 

 シャワーを浴びた後はしばらくお昼寝。早く着くとこれがあるから嬉しい。