一度でも我に頭を下げさせし人みな死ねといのりてしこと

 「性格を矯正していく必要がある」という言葉が頭の中をグルグルしている。

 

 なんかまあ、あのパワハラ親爺はさすがに頭がおかしかったというか、怒っていないときですらちょっと常軌を逸しているような節があったから、関わってしまったのが運の尽きだと割り切ることにして、もうあまり思い出さないようにはしてはいるのだけれども。

 それはそれとして、今回されたダメ出しの数々っていうのはなかなか的を射ているものがあったと思うし、欠点は欠点、これから解決していくべき課題としてきちんと受け止めていきたい。

 そう思える自分の健気さに泣きそうだよクソが。

 

・人の話を聞いていない

・自分優先で動こうとする

・世間知らずなところがある

・上下関係の認識が甘い

 

 その通りです、としか言いようがなくて苦しい。子供のころから散々周りに言われてきたことをたったの一週間で全部網羅されてしまったよ。すごいなその観察眼。

 

 これらの欠点をいつの間にか指摘されなくなっていたのは、決して私が「直った」からではなく、単に周りが諦めたからなんだろうな、そういうもんだよな、とか思いはじめたらもうパニック状態で人と会うのが怖い。けど、だからといって働かないわけにはいかないし、働かなくたって外へ出ればそこら中に人がいるわけで。これはもう、例え迷惑だとしても人と関わりながらちょっとずつどうにかしていくしかないのかなあと思う。

 

 一応、改善策も一通り考えた。

 

・人の話を聞いていない

→集中力が足りないのはどうしようもない気もするが

→まずは目の前にいる相手に敬意を払う、相手が自分のために割いてくれたリソースに感謝する

 

・自分優先で動こうとする

→自己中、思いやりが足りないというよりは考えなしにとりあえず動いてしまうタイプ

→何事においても一呼吸おいてから行動するよう心掛ける

 

・世間知らずなところがある

→知らないものは仕方ない、これから知っていくしかない

→非常識な振る舞いを指摘されたらその都度謝罪、行動を改められるよう努力する

 

・上下関係の認識が甘い

→目上の人間を敬うという気持ちが根っから欠落している

→まずはそのことを自覚、年長者を尊敬しようとする気持ちを持つ

 

 これらのことを念頭に置いた上で、今後はなるべく謙虚な姿勢を心がけ、控えめに、温厚に、常識ある社会人としての振舞いを……、とか思っていた矢先、手始めに受けた面接で「きみはわりかしはっきり物を言うねえ」「今どきの子って大人しいイメージだけど、きみは違うね」「猪突猛進でタフな感じがすごく伝わってくるよ」との言葉を頂くなど。どんだけ生意気なんじゃ。もう無理かもしれませんね。