所有

 好きな子のLINEのアイコンが、これどう考えてもデート中に撮ったやつだろ、みたいな感じをにおわせている写真に変わっていて、朝から衝撃を受けた。並んで映っているいちご味とマンゴー味のかき氷があまりにもおいしそうでかわいらしくて、私はもう、いっそのこと死にたい。

 連絡を取り合わずにいたこの一か月間、あのひとが私なしでもそれなりに楽しく過ごしていたことを考えると、なんだか無性に胸が苦しいし、シンプルにつらいです。

 もともと人見知りするほうだし、あまり友だちが多いほうではないとか、さかなさん以外の人と遊ぶことって滅多にないです、とか言われて、素直に嬉しかった記憶などを思い返してみると、あれはなんだったんだ、という気がしてくる。

 このまま自然消滅で終わるものだと思っていたし、まあ、いまさら何を言ってもしょうがないんだけど、やっぱりいざとなるとショックなものだな。

 

 夏が来る前に行った海で、「波にさらわれるんじゃないかって心配」なんて言って笑ってた、あのときのあなたから見た私が、どうかいつまでもうつくしくありますように。せめて。

 

 

 とか思ってしまうのはどことなく与謝野晶子的自意識だよね。そりゃあたしは綺麗とか美人なタイプではないけれど恋の渦中にある瞬間だけは若くて美しい、みたいなね。前半椎名林檎だよね。

 

 あーなんかでも、あー。

 

 他のひとに付き合ってほしいって言われた直後でよかったな。終わり。