美しい宇宙人

 私という人間は何をしているときも常に楽しい。

 

 好きなことや得意なことに取り込んでいるときはもちろんのこと、苦手なことに挑戦したり、知らなかったことを知ったりするのも好きだ。絶えず何かしらをしていたいし、何かを感じていたい。暇なのよりは忙しいほうが好きだし、甘やかされるのも嫌いじゃないけど、苦労だってちゃんとしたい。褒められれば素直に嬉しいし、叱られればそういう考えもあるんだと素直に感心する。なんていうかもう森羅万象すべてがおもしろい。好き。やばい。

 世の中には知らないことやわけのわからない人間や見たこともない何かがたくさん溢れていて刺激的だなあといつも思っている。

 

 仕事中や趣味のことをしている時間に限らず、普通にそのへんを歩いているだけでも目新しいものは次々視界に飛び込んでくるから、毎日が超新鮮。生きるってことに対して全然飽きが来ない。気が付くとニヤニヤ笑っているため、知り合いからよく不気味がられる。「なんでいま笑ってたの?」と。細かい理由はその時々によって違うのだが、基本的には「おもしろいことを発見したから」だ。伝わりそうなことであれば相手にも教えるし、伝わらなそうだったら自分だけの秘密にしておく。どっちでもいい。変なこと思いつくんだね、とか言われながらやさしく受け止めてもらえる瞬間が好きだし、どうせまた変なこと考えてたんでしょ、って飽きられて放っておかれるのもまた愛だと思う……。

 

 っていうの、もしかして私が社会経験の乏しい発達障害者だからなんですか?だとしたら楽しい障害ですね。