七月十九日(火)
夫が体調不良でダウン。昨日からなんとなく怠い・乾燥で鼻の奥が痛いとは言っていたけど、朝になっても回復せず。軽い風邪をひいたようだ。最初コロナの疑いもあったため、予定を変更して今日は一日中宿の中にいることになった。
ホストに相談して抗原検査キットを使わせてもらったり、二人で近所の病院に行ったりしつつ、基本は寝て過ごす。
ひたすら昼寝していたら、宿のホストが豆のスープとコンポートジュースを作ってくれた。優しい味でめちゃくちゃ美味しい。ほんとうにいい人。ギリシャに来てからこれまで三つ宿を経由してきて、どこも共通してウェルカムな雰囲気はあったけど、ここまで親身になってくれる人はなかなかいない。食べながら思わずお母さん……って言いそうになった。
夫に「ずっと家の中にいても暇だろうし、散歩でもしてきたら?」と言われ、初めてひとりでスーパーマーケットへ。緊張した。レジでかけられる言葉なんてだいたい決まってるはずなのに、本気で何もわからない。でも意外となんとかなった。よく考えてみればそれはそう。お金さえ足りていれば揉めることはない。
この旅中にひとりでもカフェに行ける程度には成長したいな〜と思った。
夜、近くの見晴らしがいいスポットを教えてもらい、二人で見に行った。綺麗。
七月二十日(水)
体調が回復しなかった時のために取っておいた別の宿へ移動することになった。本当は昨日までの宿を延泊できればいちばんよかったのだが、あいにく満室だったのでしかたがない。
移動中、広場みたいなところで夫が帽子を風に飛ばされ鳩の群衆の中へ、そして糞まみれに……。ついてなさすぎて笑っちゃうぜ!
七月二十一日(木)
ようやく夫の体調がそれなりになってきたので、ギロピタ(ギリシャの肉料理/ケバブの一種)を食べに外へ。
ヨーグルトの酸味がいい感じにソースとマッチしている。
それにしても出歩けるぐらい元気になってよかったね〜と喜んでいたら、今度は私の腰が痛くなってきた。連日寝過ぎたせいか、重い荷物を背負ってこれまで歩いてきた蓄積が出たのか……。ひさびさにちゃんと外に出たら足腰の疲れがひどい。お互い全快するまで無理はしないようにしよう、ということで一旦宿に戻る。せっかくギリシャに来たのに時間を無駄にしているようで歯痒いけど、健康には代えられない。
△散歩中に見かけたかっこいい壁
七月二十二日(金)
相変わらず腰痛で死亡。バファリンを飲んだら一時的に痛みが和らいだけど、先が思いやられる。夫は全快した。よかった。
七月二十三日(土)
だいぶ良くなってきた。
ひさびさにコーヒーを飲んだ気がする。店のロゴがかわいい。ブルーブルドック。
全部夫が注文してくれたのだが、どうも店員さんとのやりとりがいまいち上手くいかなかったらしく、「あれ?チョコレート入りクロワッサンを頼んだはずなのに、これ普通のクロワッサンじゃん」「あ〜!おれはチョコ入りのクロワッサンが食べたかったんだよ〜」といってショックを受けていた。